それ、いただきますッッッ!

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クラスの割り振りが掲示板に貼られていたのを確認し、それに従い入ったのは1ーAの教室。 そこで見た光景とは…… 「てめぇコラ!どこ中だこら!」 「あーコラ!ニコ中だコラ!」 はいはい、ニコニコ動画ですかそうですか。 早速剣呑雰囲気全開ですね、わかります。胸ぐら掴み合った若き男子生徒逹が罵声だのなんだのを吐き合う光景。 若いってスバラしいわーっ……あ、タメか。 しかしながら普段から親父見慣れている為に正直子犬の小競り合いにしか見えない俺は何を気にする訳もなく大声張り上げた男子生徒の隣を抜けて自分の席へと座る。 しかし、それがいけなかったらしい。 途端に静まり返る辺り、そして突き刺さる2つの熱視線と冷やかな視線。 胸ぐら掴み合った若き血潮が何故かそのままの体勢のままこちらを見ている、何やら呆気に取られている様にも見えるが……。 「席に着けー」 その沈黙を破ったのはそんな声だ。 教室の入り口を確認すると、そこには初老の男性が立っていた。恐らくは先生だろう。
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