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「俺の名前は土屋 啓(ツチヤ ケイ)。分かると思うがこのクラスの担任だ。担当教科は科学。まあ……それぐらいだな。じゃあ早速始めてくれい」
「昴~、どうしよう~」
自己紹介が始まると凛花はひそひそと昴に話しかけた。
「自分の話したいこと話せば大丈夫だって」
同じくひそひそと話す昴。
「うぅ~緊張する~」
「皆だってきっと緊張してるんだから心配ないって。僕だって緊ひょ……緊張してる」
「ふふっ、噛んだ~」
微笑んだ凛花を見た昴は鼻血こそ出なかったが、さっき噛んだ事の恥ずかしさもあって顔を伏せた。
「―――――です。これから宜しくお願いします」
凛花の前の生徒が自己紹介を終え、
「じゃあ頑張ってくる~」
凛花は席を立ち教壇の前に立った。
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