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「はあ……疲れた」
昴は帰り道をとぼとぼ歩いていた。あの後、主に凛花の事についてかなり聞かれて結構大変だったらしい。
「凛花はいつの間にか帰ってるし……。あ、そういや姉ちゃんは生徒会で遅れるって言ってたっけ」
昴には1つ年上の姉がいる。同じ高校に通っていて、生徒会の副会長だ。
「あーあ、晩御飯何にしようかな」
昴はいつもの様に、鍵を開けようとドアに近付くと、
「うわっ!」
何かにつまずいて顔から思い切りドアにぶつかった。下方不注意である。
「いてて……、何だよ一体……」
立ち上がろうと後ろを見ると、
「……え?」
人が、倒れていた。仰向けで。
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