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───この学校に入学したときはこんな事になるなんて思わなかった。
毎日を明美と翔と楽しく過ごしていたのに。
こんなシュールな世界は漫画の世界だけにしか起こらないものだと思っていた。
まぁもし起こったとしても、俺なら耐えることもできるし、返り討ちに出来ると思っていた。
鍛えていたしな。
でも…全てが無駄だった。
負けたくない─────
俺はいつもの様に朝の準備をして、玄関の扉を開けた。
「広君、おはよ!」
「おはよ!」
目の前に立っていた女の子は桜明美だ。
名前の様に俺から見ても周りから見ても美人で可憐な感じ。
ストレートのセミロングな髪型で目は少し垂れてるが、パッチリ二重で最高だ。
俺は桜明美の幼なじみで何故か偶然隣に住んでいる。
親同士も仲が良く、よく一緒にご飯を食べたりしている。
「今日の小テストは大丈夫?」
「うーんまぁまぁ頑張った。」
「じゃぁ…。」
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