第一章

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「おーい、シィア、早く行こーう。」 「あ、おはよー、ディル。」 シィアとは僕の名前で、そして僕の名前を呼んだ彼の名前はディル。僕と同じ18歳の男の子で昔からの友達だ。 彼は既に資格を持っていて、パートナーまでいる。これから僕が資格を取りに行くのでそれについてきてくれるのである。 「シィア、もうあんまり時間ないよ?早く急がなきゃ!」 「え?」 時計を見ると、残された時間はあと30分しかなかった。 シィアは急いでテレビを切ると、家を飛び出した。 すると、ディルの横には大きな黒いドラゴンが立っていた。 「やぁ、ノールおはよう。」 「おはようございます。自転車じゃ遅いので、早くお乗りください。」 「ありがとうノール。」 ノールとは、ディルのパートナーのドラゴンのことである。とても忠実で優しく、ディルとはとても仲が良い。 「振り落とされないように気をつけくださいね。」 それにしても、いつみてもデカイ・・・ホントの事言うと、今にも食べられそうだ・・・。
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