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「やっと解ったようだな、これが“人の心を詠む能力”って奴さ。別名、詠心術とも言う」
「…………」
今度は、私が固まってしまった。
「お~い、大丈夫かぁ?」
ブンブンッと頭を横に振った、髪の毛が邪魔をして顔にかぶった。
「〇子みたいだな、それ……まぁ、くだらないことはどうでもいいとして、面接試験でもしますか!!」
ふぇっ?!
「もう、始めるんですか!?」
またしても、私を指差して「いいか?!こう言うのは、思ったったら即でやるもんなんだよ!!」と大声で言った。
「それは解りましたから……一言いいですか?」
「なんだ??」
「ボリュームダウンして下さい」
「何を?」
「……声です」
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