プロローグ:二人の出会い

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「にしたって、私だって今日から失業者かぁ……最低限でも、バイトとか見つけなくちゃいけないのか」 ハァ~っと一つ溜息をついた時、一枚の紙が目の前にあった。 「ん?」 私は、その紙を拾い上げた。 「なんか書いてある、ナニナニ…」 急募!! 事務員一人(年と男女は問わない) 場所:五丁目13番地、時々左 秋山事務所 所長:秋山愁治 何か聞きたかったら、こちらまで ℡*****ー*ー**** と、書いてあった。 「汚い字――さっきの風の中に紛れ込んでたのかな…」 でも、これは逆にチャンスじゃない?!! 年も性別も問わない、これはまさに賭け事だわ。 「でも、ここからだと少し遠いなぁ~」 因みに、私が居るのは七丁目2番地である。 この場合、普通に考えるなら地下鉄やタクシー等の公共交通機関を使うのが妥当。
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