プロローグ:二人の出会い

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しかし、私の財布の中身はさっきのコンビニで買ったおにぎりと野菜ジュースでスッカラカンに近い状態。 かと言って、今朝貰った失業手当を早速使う訳にはいかない。 「だからと言って、ここから徒歩で行くのだって遠いし…5丁目13番地、なんでそんな所に事務所がぁ~」 文句を言った時、手にしていた紙が突然光り出した。 「今度は何っ!?」 光は、人の形になり私の手をとり――走り出した。 「ちょっ…待ってよ!!」 まるで、加速装置をつけたような早さ。 私の足は全くついて来れず、浮き足状態である。 「何がどうなってるのよぉ~」
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