プロローグ:二人の出会い

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「そうですけど……何か問題でもありまし――」 「アリにきまってんだろーがぁ!!」 一々、大きな声で言わなくても聞こえてますから。 「一つ聞くが、お前は“人の心情を詠める能力”ってのはあるのか?」 人の心を詠む能力ぅ? 「なんですか、それ?」 「………」 今度は固まった…。 しかし、数十秒くらいで直ぐに解凍された。 「――これだから、今時の若者は困るんだよなぁ……」 というか、いつまでこの状況で居るのかしら? 第一、私がココに来た理由は手に持っている紙屑(みたいな、求人紙)を見て、働ける所はここしかないって思ったから、ここにいるのよ?! 「そう言えば、そんなことしたっけかなぁ……」 声に出して言ってない筈なのに、どうし――まさか、これがっ?!
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