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「ここかぁ…………」
おれは今、蘭陽高校の門の前にいる。
一目見たその第一印象は、『でかい』だった。
何故なら、‘全体的に白い校舎(汚れが目立ちそうだな…)、そして面積は、一般の高校の軽く2倍は超えている大きさだった。
「でも、誰がこんな大きい高校作ったんだろ?」
考えてみれば、ここは小中高一貫などではなく、高校しかない。
…って事は、どっかのお金持ちが建てたとか?…う~ん……
「朔夜! 早く体育館に行くわよ」
桜稀はそう言っておれの腕を掴むと、早足で歩き出した。
「うわっ! ち、ちょっと待て、おい、」
…………ドンッ!
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