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地獄のようないじめに耐え、
やっと学校は終了。
この時は
ものすごく時間が長く感じる。
昔の偉い人が言ってた。
相対性理論…
って言ったっけ?
でもまだ
帰るまでが学校。
いじめは
とことん続く。
案の定、
外履きの靴も隠されている。
こんな時は
探す、なんて事はしない。
先生に言ったところで
「誰かが間違えて履いてる」
って言われるのが
目に見えてるから。
だからその
【間違えて履いて帰ったであろう】人の
靴を履いて帰る。
だから
サイズはほぼ一緒でも
デザインは毎日のように変わっていた。
帰り道
またあの難関を突破しなきゃならない。
…が
小言おばさんは
たまにしかいないし、
番犬君も
この時間帯は散歩なのだ。
だから
難関はあの坂ぐらいで済む。
家に帰ると
母親が内職に追われている。
中学1年の妹は
ギャーギャーと騒いでいる。
父親は………
多分、空の上で
見守ってくれてるのかな?
お風呂は
もったいないからって
3人で一緒に入る。
高校生にもなってんのに…
笑えるでしょ?
夜ご飯は
茶碗1杯の白ご飯と
白菜の漬物
醤油
以上だ。
思春期で
食べ盛りの2人にとっては
結構辛かった。
かなり辛かった。
妹は
「ダイエットになる」
と、笑って見せた。
けど内心
「辛い」と言ってるのが
手に取るようにわかった。
後は歯を磨いて寝るだけ。
3人が
川の字になって寝るのだ。
これが僕の
1日の流れ。
毎日この
繰り返しなんだ。
そう…
あの日までは…。
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