真実

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話そう、そう俺は思った。 話したら確実に俺は嫌われるだろう。 もう修復は無理な程に。 そう考えるとまた胸が苦しくなる。 でも空が好きだと自覚したから、こんな状態は止めなければならないと思う。 これから先、ずっと隠し続けるのも一つの手だ。 ばれなければいいのだ。 もしばれたら? その時には今より互いの気持ちは大きくなって今言うよりよっぽど空を傷つけてしまう。 それは絶対嫌なんだ。 空を避けるって事も考えた。 避けて、避けて、避け続け、いつか空が俺を忘れるまで待とう、って。 でもそれは逃げなんじゃないかって気づいた。 自分の罪からの逃げ。 空も自分も傷付けたくない、傷付きたくないという甘え。 だから俺はちゃんと罪を背負う。 本当にごめん、空。 傷付けてしまう俺を憎んでもいい、許さなくてもいい。 でも、絶対誰かその傷を癒し、共に居てくれる人がいるから、悲観的にはならないで。 こんな俺を好きでいてくれてありがとうな。 そしてサヨナラ、空。 腹を括り、俺は携帯のボタンを押した。
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