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「山下の夢、これからも応援させてくれないか?」 「……え?」 結構な勇気を振り絞って言った言葉だったけど、すんなり聞き返されてしまった 当たり前か。もっとストレートにいわなきゃな。男なら 俺は麻生とは違うんだ 「付き合ってください」 生まれてはじめての告白だった ちょっと緊張してしまったし、照れくさい気持ちにもなったけど 思った以上に俺の心は、すっきりとしていた 「…はい」 これでもかといわんばかりに顔を紅潮させながら でも、今までに見たことのないほどの幸せそうな笑顔を浮かべながら、山下はうなずいてくれた かすかに涙を浮かべているように見えるのはきっと気のせいではない 麻生と近衛さんみたいなドラマチックなもんには程遠いかもしれないけど えらそうに能書きたれるほど、恋ってもんがどんなものか分からないけど こんな関係がどこまで続くのか分からないけど 「私にも、田中君の夢、応援させてください」 でも、これだけは言える 確かに俺は 山下が好きだ
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