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ある所に1匹のライオンがいました。
ライオンは怖い容姿のせいもあってか、サバンナの皆に避けられ、逃げられていました。
《こんな見た目だから皆に嫌われるのかなぁ?》
そんな事を考えながら歩いていると、橋が掛かっているのが見えました。
向こうには誰もいないようです。
1人になりたかったライオンは橋の向こうに行くことにしました。
長い橋を渡り終えると目の前には樹齢1000年は越えるであろう大樹が。
そして、大樹の下には1輪のタンポポが咲いていました。
ライオンは物珍しそうにタンポポに近寄りました。
「お前俺が怖くないのか?
逃げないでいてくれるのか?」
そう聞くと、風が吹いてタンポポは頷くように揺れました。
それから、ライオンは毎日タンポポの元へ足を運びました。
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