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ライオンがタンポポと出会ってから2週間が経とうとしたある日の事。
この日は雨が降っていましたが、ライオンは相変わらずタンポポの元へ向かいます。
すると途中で金色に光る琥珀を見つけました。
「あれ?この石の色あいつに似てる。
今日はこれを持って行こう」
ライオンは琥珀をくわえて歩きだしました。
ゴロゴロゴロ
雷が鳴っているようです。
それでもライオンはタンポポの元へ歩き続けました。
橋の真ん中に差し掛かった時
ドーーーーーン!!
橋に雷が落ちたのです。
ライオンは谷底へ真っ逆さま。
痛みに目を覚ませば、空は遠く、視界が霞んで狭く見えた。
《あいつを泣かすものか…!!》
ライオンは力の限り叫びました。
《この通り全然平気だぞ!!
お前はあの悲しみは生涯知らなくていいんだ…!》
この叫びが届いたかはタンポポにしかわかりませんが、それでもライオンは叫びました。
雨はライオンに降り注ぎます。
雨と叫ぶせいでライオンの体力は急激に消耗されていきます。
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