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デートをしてから2日後のこと
いつものように授業を終えて、帰ろうと外に出ると…
ザァァァァァァァァ
天気予報では一日中曇りのはずなのに土砂降りの雨。
まさかと思って鞄を開けてみると……
やっぱり傘が入っていた。
近くには拓真君。
しかも、鞄から傘を出してしまった為に傘を忘れた、とは言えない。
「ふぅ」
自然とため息が出てしまった。
そんな時
「しょうがないから入ってやる」
背後から声がした。
振り返って見てみると、笑顔の拓真がいた。
《さっきまでそこに居たのになぁ》
なんて能天気な事を考えてるミク。
そんなこんなで一緒に帰る事になった。
《うわぁどうしよ?
右手が…触れてる!ヤバイ!!震えてきた!》
そんなミクをよそに拓真は楽しそうに話し続ける。
《こんなに近いのに思いが届かないなんて…はぁ》
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