少女編

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第1章 一緒に家出しようか。 私の隣にはいつも無表情のお世話ロボットがいる。 5歳の誕生日に貰ったロボットだ。 そう、5歳でお世話ロボットを貰ったってことは 私が5歳になった時点で両親は私を世話しなくなったってこと。 部屋に閉じこもりパソコンに向かいキーボードを叩く毎日… 学校の授業はネット式だし 買い物はロボットがするし 掃除もロボットがするから 私は家の外の世界にはあまり出たことがないし 出ることにも興味はなかった。 そして、いつもロボットに同じ台詞を吐く。 「なぁ、退屈なんだ。」
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