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第2章 心をあげる。
夜中...
停車した電車に乗れば
乗客が1人であろうとロボットは電車を動かしてくれる。
「海が見たいな~」
そう呟きながら窓の外を見つめる。
隣には無表情のロボット…
2時間ぐらいしてやっと駅に降りて
パソコンで先程契約した新しい部屋に向かう途中、店に立ち寄り飲み物や必要な物を買っていく。
情けないことに
外に出て買い物はしたことなく
結局ロボットがお金を払ってくれた。
部屋は一人暮らしには十分な広さだ。
「なぁ、退屈な世界は嫌いなんだ。」
家を出れば何か変わると思っていた。
けど、何も…変わってない。
「お前も退屈は嫌いか?」
問いかけても何も返ってこない。
出されるのは決まって紅茶…
「…本当、ワンパターンだな」
そう言って私はロボットの電源を落とした。
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