第一話 転校生はスーパーアイドル

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そして一夜が明け、俺は二階の自分の教室にいた。 昨日の夜は俺の人生最大のショッキングな真実を知って、思わず松田優作も顔負けな叫び声を上げてしまった。 その衝撃は未だ治まらない。 治まるわけがない。 「おーい!みんな!大ニュース!大ニュース!」 教室の前で一人の男子生徒がクラス中に向けて号外を発表する。 「どーせ大したことねーんだろ?」 「お前の大ニュースは聞き飽きた」 クラスの数人から野次が飛び交うが、あいつはそんな事おかまい無しだ。 「ふっふっふ…今日はやばいネタを掴んできたんだよ…」 今日はいつにも増して、気持ち悪い笑みを浮かべている。 確かにあいつが言う大ニュースってのは大概大したものじゃない。 前回は確か、便器の蓋の上にう〇こが乗っていたってやつだった。 しかも昼飯の時に言ったから、大ブーイングをくらってたな。
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