第一話 転校生はスーパーアイドル

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「そうだよ!宗一じゃなくても俺が案内するよ!」 「そうだそうだ!」 周りから色々言われてるが、それでも彼女は俺以外に見向きもしない。 彼女は不機嫌そうに眉をひそめ、そして俺の手を握った。 「え…?」 「私はあんたに言ってるの。さっさと案内しなさいよ」 握った手を引っ張られ、俺はついに自分の席を立ち上がる。 「わ、ちょ、ちょっと待った!」 「私は待たされるのが嫌いなの」 他のみんなの視線が俺に注がれていた。 痛い、みんなの視線が痛い! そのまま廊下へと引っ張り出されて、俺は彼女に話しかけた。 何で俺なんだという話はもう大方理解できているので、そんな事は今さら聞かない。 「俺にどうしろっつーんだよ…」 「何度言わせる気?」 「……あ~わかったよ。案内すればいいんだろ?」 「そうよ。早くしなさい。昼休みが終わっちゃうわよ?」
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