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「あらぁ?ソウ君じゃない」
校内を案内してる最中、廊下でとある人物と遭遇した。
我が校トップクラスの美貌を持ち、そして頭脳明晰で、多少の変人で、この学校の生徒会長である奥崎麻耶(おうざきまや)先輩だ。
俺も生徒会の一員なので、彼女とはそれなりに顔の知れた仲である。
「あ、麻耶さん」
麻耶さんのその大人な美貌に、一体何人の男達が悩まされたのだろうか。
垂れ気味な目尻、豊満な胸、スラッと伸びる手足、その思わせぶりな態度、言動。
何もしてないのに滲み出るこのエロスは一体何なのか。
「そちらのあなたは初めまして。私は三年で一応この学校の生徒会長を務めているの。よろしくねぇ」
麻耶さんは妖艶な笑顔を見せて右手を出し、舞華に握手を求めた。
「そう、あなたが生徒会長。あんまり興味ないけど」
それでも舞華は、麻耶さんと握手を交わした。
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