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俺たちは幼なじみ。
幼なじみには幼なじみなりのノリがあるわけで、もちろんクラスのみんなもそれを知ってる。
だから、妙な勘違いをされる事は今はない。
高校に入った当初は勘違いされたこともあったな。
「そうすっか」
今日は特に用事もないし、生徒会の仕事も呼び出されない限りは特にない。
と言ってもいつも用事なんてないけどね。はははは…はぁ…
「じゃあ先に帰るぞ孝治」
「おう!」
俺と由奈は人だかりを縫って教室を後にした。
―――宗一と由奈が帰っていったのを見ていた舞華は、携帯で電話をかける。
電話の相手はマネージャーである涼子だ。
「涼子、校門に迎えを出しておいて。えぇ、すぐに向かうわ」
「え~舞華ちゃんもう帰っちゃうの~?」
「ごめんなさいみんな。予定があるので今日は帰るわ。また後日」
「は~い。お仕事頑張ってね~」
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