第一話 転校生はスーパーアイドル

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俺たちは幼なじみ。 幼なじみには幼なじみなりのノリがあるわけで、もちろんクラスのみんなもそれを知ってる。 だから、妙な勘違いをされる事は今はない。 高校に入った当初は勘違いされたこともあったな。 「そうすっか」 今日は特に用事もないし、生徒会の仕事も呼び出されない限りは特にない。 と言ってもいつも用事なんてないけどね。はははは…はぁ… 「じゃあ先に帰るぞ孝治」 「おう!」 俺と由奈は人だかりを縫って教室を後にした。 ―――宗一と由奈が帰っていったのを見ていた舞華は、携帯で電話をかける。 電話の相手はマネージャーである涼子だ。 「涼子、校門に迎えを出しておいて。えぇ、すぐに向かうわ」 「え~舞華ちゃんもう帰っちゃうの~?」 「ごめんなさいみんな。予定があるので今日は帰るわ。また後日」 「は~い。お仕事頑張ってね~」
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