プロローグ 変化する日常

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呟いてみたけど、それが二人に届いたかはわからない。 だけど、きっと届いてると俺は信じてる。 まぁ、この時はまだ、平和で変化のない毎日が続いていたわけで、俺にとっては十分に幸せな時間だったと思う。 でも、どうしてだか人生ってのはそんなに普通に事が運ぶわけでもなく、何かしら変化の風が入って来るものだ。 その変化の風でも、僅かな変化しか起こらない人もいれば、生活が180度変わってしまう人もいるわけで。 俺は後者の方だなんて、もちろんこの時は知るはずもなかった。 始まりはそう、あの手紙。 父親が残した最後の手紙が、すべての始まりだったに違いない。 「な、な、な、な…」 その夜、俺の元に吹いた変化の風は、荒れ狂う暴風であった。 「なんじゃこりゃああああああああああああ!!」
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