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でもっ…
「あたし、行ってみたい!
お姉ちゃんの学校の文化祭まで、まだまだだし…。
毎年イベント内容変わるらしいし、今回こそ行かなきゃ!」
多分、あたしの目はキラキラしてる。
今ならビーム出せそうだわ。
「杏ちゃん…」
可奈の眉毛が下がってる。
ちょっと可哀想になってきた…。
「…わかった。あたし、諦めるよ」
そんな気なんかないけど、可奈をこれ以上心配させるのもどうかと思う。
あたしは諦める!と、もう1回言ってニカッと笑った。
「………ょ?」
「ん?」
「今、嘘ついてるでしょ?
私たち何年一緒にいると思ってるの?
私に内緒で行くつもりでしょ」
────ぎくりっ
さすが、ずっと一緒にいる親友だ。
「う…うん。実は…」
「杏ちゃんがそんなに言うなら、私はもう止めないよ。
でも…本当に本当に気をつけてね?」
「可奈…。
うん!まず、行けるかもわかんないし」
「あぁ、そうだった」
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