マリア

5/7
前へ
/32ページ
次へ
これが本当なのか、私を助けるためなのかどっちかは分からない。 「そうか。やっぱり、マリアは必要だね。美味しいご飯が食べたいから。」 その言葉を聞いて、私は嬉しかった。まだ、”ヤラレル”ことはないって分かったから。 「ありがとうございます。」 私は頭を下げて、皿を片付け始めた。 もう自分自身は見失っている。だけど、ルナが来てから感情が蘇ってきているように感じる。 嬉しい、哀しい・・・。 良かったと思った。 もう、私は無感情の人間になってしまったかもと悩んでいたから。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

176人が本棚に入れています
本棚に追加