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「大人しくしていたら何もしないからね。マリア、僕は仕事に行ってくるよ。ルナをよろしくね。」
マリアと呼ばれた女の人は聖母マリアのように美しい人だったが、無表情だった。それが、さっきのメイド服の女だ。
「いってらっしゃいませ、ご主人様。」
マリアはそういうと頭を下げた。彼は廊下に出たが、また戻ってきた。
「ルナ、君は僕のことを空と呼んでくれ。月は空に浮かぶものだからね。呼び捨てだよ?それでなけれな、お仕置きだからね。」
男、空はそういうと部屋を出て行った。
「ついてきて、ルナ。」
私はマリアに呼ばれて、ついていった。
「ねえ、マリアもここに連れ去られてきたの?」
私が聞くと、彼女は頷いた。
「何でそんな服を着ているの?メイド服なんて。それにご主人様って何?ここはどこなの?」
私は質問攻めにしてしまった。
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