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「これはご主人様の趣味。ご主人様と呼ばなくちゃ、お仕置きをされる。ここは多分、どこかの山奥だと思う。」
彼女は淡々とそういうと階段を上がっていった。
来るときはよく見ていなかったが、ドアがたくさんあった。その前を素通りして、一番の奥のドアの前で立ち止まった。そこはさっき、私が出てきた部屋だった。
中に入ると、マリアは言った。
「ここはあなたの部屋よ。好きに使ってもいい部屋。だけど、他の部屋は入ってはいけないわ。これは守って。」
マリアが真剣な表情でそういうので私は頷いた。
「ルナが入ってもいい場所はキッチン、リビング、この部屋、バスルームそれとご主人様の部屋だけ。ご主人様の部屋もご主人様と一緒でなければ入ってはいけないから。良い?」
マリアの問いに私は分かったと言った。でも、私の行動範囲は狭すぎるような気がする。
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