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しかし妖精は、ジャックの手のひらの中でうずくまっている。
「ジャック。これをどこで捕まえたんだい?」
問いかけてはみたが、しょせんサルはサル。ジャックが話せる訳がない。
ウキウキーと騒ぐばかりだ。
「あ~もう。わかったわかった。」
僕が言うと、ジャックは妖精を机の上に置いて、森へ走って行った。
ジャックがいなくなってからも、僕はしばらくその場を動かずに妖精を見つめていた。
……どれくらい時間が過ぎただろうか。
妖精がムズムズと動き出した。
僕は驚いて、後ろにあとずさった。
妖精が目をさまし、こちらを襲ってくるかもしれないからだ。
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