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「うーん…むにゃむにゃ…。」
妖精が言葉をしゃべった。僕は勇気を振り絞って声をかけた。
「おい!お前は何者なんだ!」
すると妖精は、
「キャー助けて~!」
などとおびえた声を出した。
「大丈夫だよ。なにもしないから。」
と僕が言うと、妖精は辺りを見回し、やっと落ち着きを取り戻した。
「あら、取り乱しちゃってごめんなさい。」
(以外とかわいい顔をしている。)
「お前はいったいなんなんだ。」
僕が問いかけると、
「なんなんだって言われても…見た通り妖精だけど。」
やっぱりだ。僕の目の前には本物の妖精がいる。
僕は驚きを隠せなかった。
「ど…どうして…よ…妖精がここにいるんだよ。」
驚きで声がかすれる。
「ちょっと人探ししてるのよね~。」
妖精は僕の家を見回しながら言った。
「人探ししてるんならなんでこんな森にいるんだよ。」
「私が探してる人は普通の人じゃないのよね~。なんでも、この森で一人で暮らしてるらしいのよ。」
僕は鳥肌がたった。
この森で暮らしている人は僕しかいないからだ。
僕は知らないふりをして、さらに聞いてみた。
「その人になんの用なの?」
「私はその人を見つけて、一緒に戦わなくちゃならないの。」
なんのことだかさっぱりわからない。
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