~出会い~

4/7
前へ
/14ページ
次へ
「うーん…むにゃむにゃ…。」 妖精が言葉をしゃべった。僕は勇気を振り絞って声をかけた。 「おい!お前は何者なんだ!」 すると妖精は、 「キャー助けて~!」 などとおびえた声を出した。 「大丈夫だよ。なにもしないから。」 と僕が言うと、妖精は辺りを見回し、やっと落ち着きを取り戻した。 「あら、取り乱しちゃってごめんなさい。」 (以外とかわいい顔をしている。) 「お前はいったいなんなんだ。」 僕が問いかけると、 「なんなんだって言われても…見た通り妖精だけど。」 やっぱりだ。僕の目の前には本物の妖精がいる。 僕は驚きを隠せなかった。 「ど…どうして…よ…妖精がここにいるんだよ。」 驚きで声がかすれる。 「ちょっと人探ししてるのよね~。」 妖精は僕の家を見回しながら言った。 「人探ししてるんならなんでこんな森にいるんだよ。」 「私が探してる人は普通の人じゃないのよね~。なんでも、この森で一人で暮らしてるらしいのよ。」 僕は鳥肌がたった。 この森で暮らしている人は僕しかいないからだ。 僕は知らないふりをして、さらに聞いてみた。 「その人になんの用なの?」 「私はその人を見つけて、一緒に戦わなくちゃならないの。」 なんのことだかさっぱりわからない。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加