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Pipipipipipi… Pipipipipipi… Pipipipi「あー!!うっせぇ!!」 バン、 近くにあった目覚まし時計を放り投げた。 「…あ、あーぁ。これで目覚まし時計何個目だよ…。」 無残になった目覚まし時計を見て深く溜息をつく 最悪な朝の始まり。 ん??なんかズボンの中が気持ち悪い パンツの中に手を入れてみたら 「………まじかよ。」 最低最悪な朝の始まり。 なんで、精液でベトベトなんだっけ?? マジ俺大丈夫か?? 昨日のことを思い出してみる 「……っあ、夢に出てきたんだよ。あいつ。」 そう、昨日ピィが言う絶品のAVは確かに絶品だった。 でも、男を見て興奮したって事実に背を向けて 反応してる自身を放っておいて寝ようとしたら夢にあの子がでてきたんだ。 ………で、出しちゃったと。 情けねぇ。 夢に出てきた人、しかも、男に 感じちゃって出したって訳ね。 ………ははは。 情けねぇ。 少し反論させて貰えるなら AVに出てきた男は俺が抱いてきた女よりも色っぽくてエロかったって訳。 目は黒い布で目隠しされてたから顔自体はわからない。 目がわからなくても 整った鼻筋 薄くピンク色の唇 シャープな顎 色白な肌 何より、あの誘うような声 こんなの、反応しちゃうの仕方ねぇだろ。 って、思ったけどそう思うと ピィに負けた気がして俺は知らないふりをした。 ………とりあえず、お風呂入って学校行かなきゃだな。 もう1限には間に合わないから 適当に行けばいっか。 「あ、シャワー浴びなきゃだよな。あー、パンツ気持ち悪ぃ。」 君で感じた夢の中、 俺は何も知らないまま君に興味を持った。 君がどれだけの事を背負ってたとも知らずに。  
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