31人が本棚に入れています
本棚に追加
シュウはソファに背を預け、天井を見た。東方のコロニーは観光地として有名で人気だ。シュウも一度行ってみたいと思っていた。
「でも、僕がいない方がいいんじゃないですか? 久しぶりに帰るんでしょうし……」
「そんな事ない。シュウにはいつもお世話になってるし」
慰安的な意味もあるのだろうか。……まあカムロがいない間ここにいてもやる事はない。ウィルス退治も自分一人ではままならぬのだし。
「カムロがいいのなら、僕も行きますよ。ヨコハマでしたっけ」
「うん。いいところ。きっとシュウも気に入る」
カムロは嬉しそうに目を細めた。
*-*-*-*-*-*-*
それからの行動は早かった。元々一人でも行くつもりだったのか、カムロは既に船の目星をつけていて、またカムロの家に泊まればいいとの事で宿の心配もなかった。仕事も片付いていたため、二日後にはヨコハマに着く事が出来た。
最初のコメントを投稿しよう!