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月明かりが綺麗に照らす五稜郭の奉行所――…
土方の部屋での出来事…
ガチャ…
「土方さん、今日もお仕事お疲れ様です。お茶をお持ちしました」
「おう。ありがとよ、そこへ置いといてくれ」
「はい」
土方の机にお茶が入った湯呑みを置く彼女…雪乃千鶴は、お盆を抱いて土方の傍から少し離れた位置で立っている。
「―…土方さん、毎日その大量の書類…大変ですね…
少しはお休みになられないと…」
っと、千鶴は土方の隣に置いて有る書類を見てそう呟いた。
「あ?何言ってやがる。
こんなの新選組に居た時と変わらねぇ量だよ」
千鶴が呟いた言葉に土方は、手を止めずに千鶴に向かって言った。
それを聞いた千鶴は、居てもたってもいられず持っていたお盆を近くのテーブルに置き土方の傍まで歩き出す。
「もう!土方さんは無理をし過ぎです!
少しは休む事も大事ですよ?
倒れたらどうするんですか!」
土方の傍まで行くと、土方が持っていた筆を引ったくりビシッと土方に向かって言い出した。
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