僕は真面目です

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「なっ!!なぁ!!なっ!!」 思いもしなかった衝撃に青は驚きのあまり間抜けな顔をしていた。 ……あぁ、元からか。 「なにしてんだてめぇ!!」 黄色が激怒している。 でもそんなものまったく怖くない。 まずオーラがないのだ。 ヤのつく人を相手にした時はヤバかった。 本気でチビりかけたものだ。 それを比べれば、 「ぐふぁ!!」 こいつらはガキと何ら変わらない。 「おい、ヤスシ!!」 あれ?ヤがついてた。 ……そんなことより。 俺は無意味なメガネを外してブレザーの胸ポケットにしまう。 「よぉ、めんどくせぇから三人で来いよ」 言った。言ってしまった。 久し振りな乱暴口調。 誰がどう聞いても挑発。 相手はアホ三人。 乗らない筈がない。 「言うじゃねぇか学級委員…」 乗ると言うより、キレている。 一応、殴られているし当然か。 ……自分達が強いとでも思っているのだろうか?
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