僕は先生やクラスメイトが大好きです

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「あ!!大崎く…」 教室に到着するなり俺は真っ先に女子生徒を廊下へと連れ出す。 律儀に扉の前で待っててくれたのですぐに出来た。 「あの、お願いがあるんだけど」 向こうが尋ねる前に少し困った風に言う。 女子生徒の名前がわからないからぎこちなく呼び掛けることになってしまったことは気にしない。 言い訳させてもらうと、女子生徒のことは遠目でしか見たことがなかったし、この学校で他の人間に名前で呼ぶ機会なんてなかったのだ。 使えない教師達は全員「先生」だけで済ませていたし…。 と、そんなことを考えている場合ではなかった。 目の前の女子生徒は予想した通りに 「お願い?なんでも言って」 と言ってくれているしそうさせてもらう。 「じゃあ、今から僕が言う話を聞いて、口裏を合わせて欲しいんだ」 女子生徒は首を傾げる。 理由が必要か… 「僕、あんまり目立ちたくないんだ…」 一応、嘘はついていない。 すると納得したのか頷いてくれた。 「それじゃあ説明するね…」
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