僕は真面目です

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さて、先程の古典は四時限目の授業だった。 と言うことは今から昼休みの時間だ。 無駄に高い金を払わされて買った学校指定の鞄から弁当箱を取り出す。 俺の学校生活の中で唯一のお楽しみの時間だ。 後はもうクソだ、トイレに流してしまっても全然構わない。 ……食事前にする表現じゃなかったな。 気を取り直して弁当箱の藍色の包みを開いて、蓋を外す。 うん、いつ見ても旨そうな飯だ。 「いただきます」 両手を合わせてから箸を取る。 先ずはやっぱり玉子焼きからだろう。 ……旨い。 少し甘めに味付けされているのが非常に良い。 これはご飯が嫌でも進んでしまう。 次は…唐揚げにしよう。 ……やっぱり旨い。 冷めていてもしっかり味がする。 ふやけ気味でないのも非常に良い。 ご飯の配分、大丈夫だろうか… そうして、結局ご飯は早々にして弁当箱から姿を消してしまい。 おかずだけになっても素晴らしい弁当を俺はすぐに平らげてしまった。 「ごちそうさまでした」 両手を合わせる。 かなり時間が余ってしまった。 この暇な昼休み、どう過ごしたものか。 弁当箱を包み直して鞄に入れながら、俺はそんなことを考えていた。
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