僕は真面目です

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「すいませんだぁ? すいませんですんだら警察は要らねぇんだよ!!」 赤に投げ飛ばされた男子生徒は俺のところまでやって来た。 おいおい、こっちに飛んで来んなよ、俺が巻き込まれたらどうするつもりだよ。 「おいおい、どうするつもりだよ?」 思わずビクッと反応してしまった。 一瞬赤のやつに人の心を読む能力でもあるのかと思ってしまった。 赤がこちらにやって来る。 後ろには青と黄色。 展開は読めている。 次は 「おい、お詫びに金寄越せよ」 (おい、お詫びに金寄越せよ) 一言一句間違いなく当てられるとは… と、そんなことを考えていると、男子生徒がまたもや胸ぐらを掴まれると、俺の机の上に叩きつける。 …人の机勝手に使うなよ。 「なぁ、聞いてんのかお前?」 非常に汚ならしい顔を男子生徒に近づける赤。 目の前にして見たくない光景だ、勘弁してほしい。 それから何度も揺すられる男子生徒。 その度に俺の机がガタガタ揺れる。 が、その音は一人の声で止まることになる。
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