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日曜日の午後1時。
幼稚園で同じ、象さん組の、仲良し3人組である、白木原証子、中面雄太、溝井雪子の3人は、休みの幼稚園の園庭に集まった。
「何して遊ぶ?」
と言った、雄太君は、結構イケメンだ。
「鬼ゴッコー」
「鬼ゴッコー」
証子ちゃんと雪子ちゃんが同時に手を上げた。
「いいよ、じゃ、鬼ゴッコやろう」
雄太君が
「よーし、ジャンケンポンで鬼、決めよーぜい」
と拳を上げたが、証子ちゃんは
「鬼は雄太君だよ」
と、少しずつ、後退りして行った。
「えー、僕かよ!」
「じゅう数えてからだよ」
「わかったよ。イーチ、ニィー」
すると証子雪子組は二人して、走って幼稚園の門から出て行った。
「あ、ダメだよ、門からでちゃー」
雄太君も、そのあとを追おうとして、一旦ストップし、10まで数えてから、改めて走りだした。
門から出ると、もう二人は、視界になかった。
「畜生、これじゃわかんないよ」
ぶつくさボヤキながら、雄太君は、とりあえず幼稚園の門から前の道路を、真っすぐ歩いた。
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