～絆～運命の時

序章

人間は、大変弱い生き物である。

ポケモン達のように、鋭い爪も牙もなければ、火を吐く事も風を巻き起こす事もできない。

中には、ポケモン達から受けた何かしらの影響により、不思議な力を得た者もいる。

しかし、それはポケモン達からすればとても小さな力である。

いずれにしても、人間は一人では生きていく事は出来ない。

必ずどこかで、誰かに支えられて生きている。

そう………ポケモンにも。

人々は、ポケモン達にも支えられて、現代を生きている。

もし今の時代からポケモンがいなくなれば、我々人類は生きてはいけないだろう。

それに気づかずに、ポケモンを嫌う者もいる。

そういった者達は、いなくなってから初めて知るのだろう。

人間にとって、ポケモンがいかに大切な存在なのかを…………。

ポケモンを嫌う人間がいれば、

当然人間を嫌うポケモンもいる。

ポケモンは人間よりも遥かに強い生き物だ

もし人類がいなくなっても、彼等は生きていける。

彼等がその気になれば、我々を滅ぼすなど造作もない事だろう。