prologue

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「……さあ、掃除行きましょ」 ノートを閉じて机にしまう。 教室にはほとんど生徒は残っていない。それもそのはず、もう時間は6時限目が終わり、掃除の時間になっていた。ほうきを持ってこちらを見ている中山さんの視線がイタい。 「え?あ!ちょっと待ってよぉ!」 机を片付け教室を足早に出ると幸が小走りで後からついて来る。 ボクシング。 あの話の続きはどうなったんだろう? 確か死んだ子の名前……田所……だっけ? まあいいや。私には関係ないし。 関係ない。そう思っていた。 彼と出会うまでは。
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