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そんな騒がしい昼食も終わり、午後の講義がある刹那、夾、桔梗は教室へ。午前だけで終りの橙と蜜柑は帰路に着いた
「俺も帰りたかったなー」
「諦めや。さっさと単位取って後で楽するんやろ?」
「そーだよ夾。何の為に講義みっちり入れたと思ってるの?」
「いや、俺入れてねーよ。桔梗が勝手に入れたんだろーがっ」
「あは、だって後でたくさん遊べるでしょー。それに夾と少しでも一緒にいたいしねー」
と、満面の笑顔で言う桔梗と
「おーおー、ごっつ言うてはるで。こら頑張らなあかんなキョン」
少しだけ羨ましそうな声色で夾を励ます刹那と
「そーだよなー。うっし、頑張るかな。…実技だけなら問題ないんだけどなぁ」
気合いを入れた直後に頭を抱える夾なのだった
「でも次確か実技やろ?うち実技重視やからここは稼ぎどころってハナシ」
「マジか。よしゃ、稼がせてもらうぜっ」
「怪我しないようにねー」
******
「なんか橙と二人で帰るの久しぶりかも」
「そーだな。エセ関西弁の銀髪野郎がいるからないつもは」
講義無い組の二人は、のんびりと歩いていた
「エセ関西弁…まぁ確かに、色々方言組み合わさってるよねせっちゃん」
「どれかに統一してもらいたいもんだ…そういえば。午後からは実技だって言ってたな…」
「実技?そんなんあるの?」
「あぁ。蜜柑はまだやったこと無いのか?」
「うん。どういうことやるの?」
「簡単に言えば演習戦、練習試合みたいなもんだ。能力、才能をどれだけ使いこなせてるか、実際に戦ってみて確かめる。…夾と桔梗はせっちゃんとやるの初めてなんだったかな。きっと驚くだろうな…」
「ふーん、そうなんだ…え、驚く?なんで?」
「だってあいつ…
―――能力使えないから」
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