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 絶望の大きな穴があった。それは突如街中にできた絶望の穴だった。広がる黒で底が見えない。  皆、絶望の穴に吸い込まれるように飛び込んでゆく。  白髪の混じったサラリーマン、綺麗な貴婦人、ランドセルを背負った少年、汚れた猫。  絶望の穴には、希望があったのだ。
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