44人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
『今日は天気もいいし久しぶりに海にでもドライブに行くか』
最近やたら雨が続いたから仕事以外であまり外に出かけてなかった
なんて事を考えながらアパートを後にする
車は軽快なエンジン音とともに走りだした。走りだして少しすると信号に捕まり車が止まる
ふいに横をみたら黒い大きな車に乗っている若いカップルが楽しそうに話している
『恋人か~』
真治は真面目で優しい性格で高校の時も周りには女子もいた
しかしその頃は彼女が欲しいなんて思わなかった。そんなの作ったら自分の時間がなくなるし、相手に気を使わなくてはいけないのが真治は正直めんどくさかった。
『アッ』
横の車をみていたため信号が青になった事にきずかなかった
真治が向かっている海は車で1時間半の所にある海で人がめったにこない真治だけの穴場となっていた
小さな砂浜から広がる青い海、快晴の空に浮かぶ小さくて白い雲
『やっぱりここはサイコーだよな~。心がやすらぐよ』
そんな事をいいながら真治は車座席を倒し、窓をあけてよこになった
波の音と車の中を優しく吹き抜ける潮風が気持ちいい
いま浜には他には誰もいない
波がただ寄せては返すだけだった
『なんだか眠くなってきたな・・・』
バイトの疲れが真治を睡魔えとさざ波のように誘う・・・
最初のコメントを投稿しよう!