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『・・・ゥン・・』
どれくらい寝てたんだろ?
気がつくと辺りは夕焼けに染まっていた
砂浜から海へと広がるオレンジ色の鮮やかな帯
『キレイだな~。そうだケータイで写真とろ♪』
そういって真治はポケットから携帯を取り出し夕焼けに染まる海にレンズをむけた
カシャっと音をたて携帯に夕焼けを収める
『あっちの方が景色がきれいだな』
真治は場所をかえてまた写真を収める
『そろそろ帰るか』
そう思いカメラのピントをはずしかけた時に異変が行った
夕焼けが急にぼやけだした
『なんだケータイ壊れてないよな?』
真治はケータイを車に向ける
車ははっきりと画面の中にその存在を表していた
それじゃあさっきの夕焼けの歪みは?
携帯から目線を夕焼けに向ける
そこには確かにケータイに写った歪んだ景色があった
『なんなんだあれ』
歪みはしだいに渦巻き夕焼けに黒い怪しげな穴をあけた
周りはさっきと変わらない砂浜だが波打ちぎわには確かに渦巻く黒い穴がある
中は黒いだけでなくイナズマが轟いている
中からいきなり突風が吹きだし砂を巻き上げる
『なんなんだよ一体』真治はあまりの突風に目を右腕でかばいながら風に耐えていた
ドサっと何かが砂の上にものが落ちた音がした
しかし真治はまだ目をあけれずにいた・・・
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