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『………なんだそりゃ』
そんなこと俺は聞いていない。だいたい、何で俺なんだよっ!!
杏里は再度俺の腕を掴もうとするが今度は男達にはばかれた。
『結局この男とお嬢ちゃんは知り合いなのか~??』
『やっ………離してっ!!』
『……………』
さて、この状況どうする………。
『とりあえず、その男ボコっとくか』
『そうだな。』
って、俺殴られんの?………全く、勘弁して欲しい。ここ最近テストというやつに合わせるのに栄養を補給してないってのに………。とんだ迷惑だな………。
『そらぁあああ!!』
男が殴ってきた。俺はその拳を―――頬に受けた。
『へっ、よえぇやつ!!』
そしてまたもや拳を今度は腹に喰らわしてくる。それを俺は素直に受ける。
『いやっ…………!』
少し向こうで杏里が声をあげるが、そんなのは気にしない。
『まただぁああああ!!』
男達は俺を囲み足蹴りやパンチを喰らわせてきた。
『はぁはぁはぁ………何で、何で倒れねぇんだよっ!!!』
そう、俺は何十発喰らったが倒れなかった。
もとより吸血鬼に人間の攻撃が効くわけない。
俺にとっては蚊が止まったようなもんだ。
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