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しばらくうんうん唸っていたがお茶を一口飲むと俺の方を見た。
『お父様から聞いてないですか?』
『…………』
その言葉を聞いた途端に俺は全てを悟った………うん、これが神の真理だと俺は思う。
原因が分かった俺はポケットから携帯を取り出すと頭の中に記憶している番号を押した。
携帯にはメモリー機能というか番号を記憶させる機能があるらしいが万が一の為に俺は記憶させていない。
何コールかののち俺の目的の人物が電話口に出た。
〈もしも~し?〉
『取り敢えず首洗って待ってろ』
俺はそれだけを言うと携帯の通話終了ボタンを押した。
今の時刻は18時……まだ明るい。あれの元に行くにはもう少し日が暮れなければ流石の俺でもきつい。
俺は電話の対応にポカンとしている杏里に
『19時には出る。着替えて準備しとけよ』
そう言ってリビングを出た。
後ろで杏里が何か言っていたようだが気にしないことにする。
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