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そして19時。
俺は黒いズボンに黒いシャツ、黒いジャケットを着ると杏里がいるであろうリビングへと向かった。
そういえば杏里に部屋を案内していなかった気がする………というかそもそも案内出来る部屋がないので用意しなければならない。
俺はため息を付くとリビングのドアを開けた。
『行くぞ……って何してんだお前………』
『えっ?あっいや、これはっそのっ…………』
ドアを開けたその先には………下着姿で荷物を整理している杏里の姿があった。
杏里はあたふたしながら自分の姿が下着姿だと分かると荷物の中から何枚かの服を取り出し身体を隠した。
『いや………何してんの?』
『何って……隠すに決まってるじゃないですかっ!!この変態!!』
そこじゃない、ってか変態って俺のこと? どっちかというと今の今まで着替えていなかった向こうの方な気がするが………
杏里は顔を真っ赤にしながら涙目で俺を見上げてくる。
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