俺の日常

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[キーンコーンカーンコーン]  一日最後の授業のチャイムが鳴った。  鳴ると同時に一斉に生徒が机に椅子を上げ後ろに下げていく。  ごく日常の、学校の風景。  皆散り散りに自分の持ち場へ、或いはサボりに教室をあとにする。  当然の如く、サボりに行った人間は教師という見張りに追い掛けられる。  これもまた、日常の風景。  そんな中で俺―――鳳 夜[オオトリ ヨル]はほうきを持ち、教室の床を掃いていた。 『お~い、トリぃ~!』  俺が顔を上げると目の前に上ぐつが迫っていた。  俺は一瞬悩んだ揚げ句 [パコンッ]  素直に顔面で受け止めた。  
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