人間と吸血鬼

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 馬鹿は俺たちが座ったあとに自分も正面に腰をかけた。 『ねぇ、いい加減馬鹿は止めてくんない?地味に傷つく………』 『嫌だ』  俺が即行で答えるとこれでもかというほどに落ち込む馬鹿。  これだから馬鹿と呼ばれるんだ。  そういえば馬鹿の容姿の説明がまだだった。  まぁ一言でいうと美男。  文章で書くと中世の公爵のようなスタイルを持った馬鹿。  髪は黒く染めており背は170後半ほど。  瞳は青でその素肌は日のもとに出ていないかのように白い。  あ、俺はちゃんと焼けてるぞ、学校があるからな。 『そういえば夜が来た理由は?』  そうだった………馬鹿の容姿なんざ語ってる暇じゃなかった。  俺は隣で大人しくしている杏里の肩に手を置いて馬鹿に話した。  
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