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ずっと昔からここにいたような気がする。
でも、それも確かな感じがしない。
地を張っているのか、漂っているのか。
僕は今なにをしているんだろう。
何も見えない、何もわからない。
でも、今はそれで良い気がする。
気のせいじゃない、やっぱり彼女は微笑んでいる。
暗闇の中に浮かぶ彼女の顔。
その瞳が、痛いほどまっすぐに僕を見ている。
なにがそんなに可笑しいんだろう?
僕は黙って彼女の横を通り過ぎた。
本当の闇って、こんな風景の事を言うんだろう。
風景?
いや、そうじゃない。そういう感じじゃない。
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