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「会場に足を運んでもらい感謝している。」
「これより天宮家の後継ぎ、天宮神司に皆様への挨拶をしてもらう。」
緊張する…こ、こうゆうときは人っていう字をだな掌に書いて飲み込めば…
だめだぁぁぁぁぁっ
「神司、何をしている…挨拶せぬか。」
急かすな爺ぃぃーっ!
こちとらガラスハートがブレイクしそうなんだよぉーっ。
「え、えと…天宮の後継ぎになりました、神司と言います…神司って名前だけど別に人型汎用決戦兵器に乗ったりとかはしないですはい。」
緊張のあまり聞かれてもいないネタを出す。
客が理解するわけもなく…
「がははははっ!言われんでも解るがな!」
理解してくれた人もいたみたいだ。
「そや、好きな女子のタイプ聞いてもええか?」
笑っていた小太りの関西おっちゃんがたずねる。
「えぇー守備範囲は広いですはい。」
「答えになっておらんがな、がはははははっ。」
愉快なおっちゃんだなぁ。
俺は苦笑していた
「さて、ここらで挨拶は終わりとします、皆様ごゆるりと料理をご堪能してくださいませ。」
シルバーセバスチャンこと篠崎が話題のない神司をフォローした。
俺は内心ホッとして篠崎にウィンクした。
するとあの爺は壁に手を置き、今にも吐きそうなマネをしやがった。
今ここにデスノートがあれば本当に吐かせてそのまま心臓麻痺…
いや今はパーティーだ、楽しくいこうじゃないか。
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